塗料について説明します。

塗装工事を行う際に注意しなければいけないのが塗料です。しかし、一般の人にはよく分かりませんよね。そこで、創業以来55年以上この道ひとすじのおおくま塗装が、はじめての方でもわかりやすく、楽しく塗料の説明をいたしましょう♪

塗料の種類:『下塗り塗料』と『仕上げ塗料』

 塗料には、大きく分けて2種類の塗料があります。「下塗り塗料」と「仕上げ用塗」です。

 下塗りは、塗装工程の中でも一番大事な工程です。下塗り塗料の大事な役目は、傷んで脆弱化した下地や古い塗膜に浸透して、仕上げ塗料を強く密着させるための土台を作ることです。

 ちなみに、下塗り塗料には強い耐候性はなく、仕上げ塗料により守られています。仕上げ塗料は、壁一面を覆うことで雨水の浸透を防ぎ、壁材や構造材を腐食や劣化から守ります。

 おおくま塗装では、下塗り1回、上塗り2回の合計3層塗りを基本としています。
 ただし、下地の傷み具合に応じて、さらにもう1層「中塗り」をすることがあります(合計4度塗り)。中塗りでは、専用の塗料を、ウールローラー(薄塗り)やマスチックローラー(網目状・厚塗り)で塗り、表面をなだらかにしたり、波目状の模様をつけたりしています。

 また、家は方角により塗装の傷みも違ってきますが、痛みが激しい「南向き」などは、下塗りの後に上塗りだけで3回塗装する時もあります(合計4度塗り)。

おおくまのコダワリ

おおくま塗装では、塗替え専用に開発された「プレミアムペイント」という塗料を多く活用しています。プレミアムペイントの弱溶剤型の下塗り剤は下地を侵さず、浸透密着して厚い塗膜を形成してくれるので安心です。下塗り剤と同様、上塗り剤も厚めの設計となっており、強靭な塗膜が形成され、外壁・屋根を長期にわたり守り続けます。

それでは、下塗り塗料・上塗り塗料それぞれについて、順に見ていきましょう。

1.「下塗り塗料」は壁材に合わせて、分類されます。

 下塗り用の塗料とは、読んで字のごとく「下塗り」のための塗料です。「3度塗り」という工程の中で1番最初に活用する塗料です。

 ところが、様々な材質の外壁材・屋根材がありますので、それぞれに合わせた「下塗り用塗料」があるのです。そして、その上、痛み具合に合わせても若干、使い分けたりします。

・サイディング壁

 サイディングにも多くの種類がありますが、一般的な住宅で最も多く用いられているのが窯業(ようぎょう)系サイディングです。一般的なサイディング壁には、下塗りに弱溶剤2液型の超耐候造膜プライマー「ETERNITYex1」を使います。

 おおくま塗装では、家の南向き外壁など傷みの激しい外壁には、日本ペイントの水性塗料「エポサーフ」も重宝しています。厚膜タイプの下塗り塗料で、「中塗り」として活用するケースが多く、丈夫な下地作りになくてはならない名脇役です。
 具体的には、「ETERNITYアクア」などの浸透シーラーで下塗りをした後に、ウールローラーやマスチックローラーでエポサーフを塗り、塗膜剥離や下地の不陸修正(下地調整)を行っています。

サイディング壁。よく見かけますよね?

こちらが中塗りで重宝している「エポサーフ」です。

・モルタル壁

 モルタル壁は、砂やセメントを混ぜ合わせて形成されている外壁材で、一般の住宅で広く使われております。モルタル外壁は防水性があまり高くないため、劣化を放置していると雨水の侵入などによって、ヒビが入り易いのが特徴です。

 モルタル壁の塗装では、(最近ではあまり使われなくなりましたが)シリコン系の単層弾性塗料「DANシリコンセラR」などをお薦めしております。この塗料は、伸縮性がありヒビに追従して伸びるため、ヒビが表面に出にくく、大変重宝しております。また、塗膜が厚くとても長持ちで、コストパフォーマンスにも優れています。

モルタル壁
こちらが機能性に優れた「DANシリコンセラR」です。

・ALC

 ALCは軽量気泡コンクリートといわれ、厚みのあるパネル状の壁材です。断熱材としての役割もかねております。見た目的には、気泡が中に入っているようなつくりとなっており、水を吸いやすいのが特徴です。
 そのため、ALC塗装時の注意点としては、仕上げの塗料が中に浸透しないよう、しっかりと下塗りをすることが大切です。また、(パネル状の)継ぎ目にはコーキングが施されておりますが、塗膜が硬すぎると割れてしまいます。

 それらの特徴を踏まえ、おおくま塗装では水性タイプの塗料の相性が良いと考えており、下塗り塗料には水性1液型マイクロカチオンシーラー「ETERNITYアクア」を、そして、仕上げ塗料には水性1液型シリコン塗料「ピュアピュアシリコン」を組み合わせて施工を行っています。
 ただし、状態によって異なり、下地がとても傷んでいる場合には、日本ペイントが出している水性タイプの厚膜の下塗り剤「エポサーフ」で中塗りすることもあります。

今も昔もひそかに人気の壁です。
こちらが「ETERNITYアクア」です。

・木の壁

 木の壁は、見た目的にもオシャレで「温もり」を感じさせてくれる素材として、多くの方に人気があります。

 ただし、木部は劣化が早いという欠点があります。時間が経つにつれて樹脂が蒸発し、見た目も痩せていきます。また、防水性が失われ(水を吸いやすくなり)、腐食につながっていくのです。人間と同じで、年齢を重ねると油分がなくなり、肌が痩せていくイメージを持つとわかりやすいかもしれません(笑)

 そのため、おおよそ5年くらいのサイクルで塗装することをお薦めしております。
 また、塗装時は、失われた樹脂を補えるよう、中に浸透し、防腐効果を持たせるタイプの塗料を選定するようにしています。塗料としては、ワシンが出している「ガードラック」という木材保護塗料を使うことが多いです。

こちらが木材保護塗料の「ガードラック」です。

・トタン・ガルバニウムの壁

 長崎市は「塩害」が多く、特に金属系の素材は、他の地域に比べても腐食が早いといわれています。鉄の素材のものはとても錆びやすいですが、通常(関東などで)錆びにくいといわれているアルミサイディングやアルミサッシ、定評のある「ガルバリウム鋼板」であっても錆びが出てきてしまいます。

 そのため、錆が広がり傷みが進んでいるような箇所は、手間とコストを惜しまずに下塗りを2層重ねるようにしています。
 具体的には、錆を固めるタイプの錆止め塗料(日本ペイント)を一度塗り、その上から、エポキシ樹脂の弱溶剤2液型防錆プライマー「SUMRAIex」を塗るケースが多いです。

こちらはトタン屋根
鉄に対しては、サビ止め効果の入ったプライマーを使用します。

・コロニアル屋根

 コロニアル屋根は、多くの住宅に使われているスレートタイプの薄い屋根材です。メーカーによって「カラーベスト」ともいわれています。
 コロニアルは水が入ると脆くなる特徴がありますので、塗装時は中に水が入らないよう注意します。
 下塗りは、上塗り塗料が綺麗に乗るような「ベースを作り」の意味合いもありますので、特に下地が傷んでいる場合には、厚みのあるタイプの下塗り塗料を選定します。

 ちなみに、おおくま塗装では、屋根の下塗り塗料として、浸透造膜プライマー「ETERNITYex2」をお薦めしております。この下塗り塗料を使うようになり、下塗り塗料の選定で悩む必要がなくなりました。
 ETERNITYex2は弱溶剤2液型の超耐候塗料ですが、しっかりと下地に浸透し、厚みのある塗膜を形成します。
 また、実現場で取り扱う中でも、「既存塗膜を侵さない」ところが大きな魅力だと実感しております。まさに、「職人目線」で作られた下塗り塗料の最高峰です。

コロニアル屋根
傷んだ屋根には、弱溶剤2液型の浸透造膜プライマーが最適です。
おおくまのコダワリ

下地作り・下塗り80%・上塗り20%が、塗装工程の中での手間、重要度の割合で、仕事を行っています。私が修行させていただいた塗装店の親方の教えです。
痛んだ壁面は、手間と時間をかけ十分な下地を作り、次回以降の塗替えも大丈夫なように施工しています。痛んでいない壁面は、既存塗膜を侵さないような下塗り塗料を選んでいます。

 「下塗り塗料」は、体系的に並べると上記のとおりです。
 いろいろな塗料があるようにも感じますが、主な役割はどれも、仕上げ塗料と下地との密着性を確保することです。そのためにも、外壁や屋根の材質に合った下塗り塗料の選定が求められています。

※このルールを守らないと塗膜が密着せず、「剥がれ」が生じる原因となります。

2.「仕上げ塗料」は「耐候性」と「機能ごと」に分類されます。

 仕上げ塗料は「耐候性」(どれくらいの長持ちを期待するか?)と「機能」(断熱・光沢等)で分類されていますので、順番に見ていきましょう。

シリコン塗料

 おおくま塗装で一番人気の塗料が、このシリコン系塗料です。対候性と価格との折り合いが良く、コストパフォーマンスに優れた塗料です。

 台風や塩害による家の傷みが激しい長崎市の地域柄から、おおくま塗装では、15年~20年近くの対候性を期待した高価な塗料よりも「シリコン系」を中心にお薦めしております。およそ10~12年位のサイクルで塗替えを行い、台風や塩害を受けやすい箇所のお手入れもすることが、家を長持ちさせるコツと考えているからです。
 実際のお客様のニーズとしても、10年前後のスパンで塗替え工事を希望されるケースが多い印象です。

 おおくま塗装では、シリコン塗料の中でも、ピュアピュアシリコンexという塗料をお薦めしております。戸建て住宅塗替えを目的に開発された塗料で、既存塗膜を侵さない弱溶2液型シリコン塗料です。
 シリコン塗料の最高峰に位置するピュアピュアシリコンexは、強い密着力と高い耐候性であなたのお家を長く守り、ご家族の安全安心を叶えます。また、塗膜の厚みや落ち着いた光沢感を有しており、美観的にもあなたのお家を引き立ててくれます。

各社塗料メーカーの無機ハイブリッド塗料製品(外壁用)

塗料メーカー名塗料製品名
プレミアムペイントNo.1
エスケー化研セラミタイトペイント
日本ペイントダイヤモンドコート
関西ペイントムキフッソ
アステック無機ハイブリッドコートJY
菊水化学工業無機ガードZ
水谷ペイント
ロックペイントパーフェクトセラミックトップF
大日本塗料

フッソ系塗料

 次はフッソ系塗料です。「フッソ系塗料」は、昔のアクリル系塗料の3〜4倍程度の耐候性があり、塗料の中で一番長持ちすると言われていました。要するには、フッソ系の化学結合(蛍石)のほうがアクリル結合や、シリコン樹脂のシロキサン結合よりも強いため壊れにくい、だから塗膜が長持ちするという方程式になります。

 お選びいただくお客様は、市場全体(日本建築塗装職人の会調べ2020年4月現在)でも10〜15%前後となっております。

各社塗料メーカーのフッソ系塗料製品(外壁用)

塗料メーカー名塗料製品名
プレミアムペイントNo.1
エスケー化研セラタイトF
日本ペイントデュフロン4Fルーフ
関西ペイントアレスセラフッソ
アステックマックスシールド1500F-JY
菊水化学工業ビュートップフッソ
水谷ペイントパワーフロン#2200
ロックペイントサンフロン
大日本塗料ビューフッソ

無機ハイブリッド塗料

 一番長持ちすると言われている塗料は「無機ハイブリッド塗料」というものです。無機とは石のような無機物を指していますが、ゴムと石を比べれば、石のほうが硬いのはおわかりいただけますよね。そのようなイメージから、現在では「無機ハイブリッド塗料」が一番長持ちすると言われています。各塗料メーカー耐候性として20年前後を提示しており、施工店の保証制度でも15年前後が提示されています。

 ただし、この無機ハイブリッド塗料で施工する方々は、現時点では全体の10%前後。費用面がお高いこと等が挙げられますし、たとえ20年間長持ちしても、デザインは変えたくなるからだと思います。

各社塗料メーカーのシリコン塗料製品(外壁用)

塗料メーカー名塗料製品名
プレミアムペイントNo.1
エスケー化研クリーンマイルドシリコン
日本ペイントファインシリコンフレッシュ
関西ペイントセラMシリコン
アステックマックスシールド1500Si-JY
菊水化学工業ビュートップシリコン
水谷ペイントパワーシリコンマイルドⅡ
ロックペイントユメロック
大日本塗料Vシリコンマイルド

断熱塗料

 「断熱塗料」で有名なのは、断熱塗料の草分け的な存在だった『ガイナ(GAINA)』ですが、発売されてから15年以上経過した今は、ガイナを超える塗料も次々に出てくるようになりました。そして、一昔前までは怪しい眉唾塗料だった「断熱塗料」が、今は一般塗料の仲間入りを果たしています。(2020年4月現在)

 効果としては、屋根・壁に塗装することで、夏には5〜7度前後温度が下がり、冬も魔法瓶のような効果でお家の中が暖まると言われていますが、まさにその通りになります。

 費用面はフッソ系塗料クラス以上になるため、高級塗料クラスに属しますが、体感できる塗料ですので、良い塗料で施工してもらった感は満載です。

 また、断熱塗料の効果は色彩でも変わります。つまり、淡い色合いのほうが太陽の日差しを反射する断熱効果が発揮されますので、断熱塗料用のデザイン塗装も重要な点になりますね。

各社塗料メーカーの断熱塗料製品(外壁用)

塗料メーカー名塗料製品名
プレミアムペイントMagic(マジック)
日進産業ガイナ
エスケー化研クールタイト
日本ペイントファインサーモアイウォール4F
関西ペイントドリームコート
アステックスーパーシャネツサーモ
菊水化学工業キクスイガイナ
大日本塗料エコクール

 以上が塗料のご説明となります。様々な種類の塗料があるのですね。

 ただ、言えることは、「塗料」は料理で言うと「食材・材料」のようなものです。いくら良い「食材」を扱ったとしても、腕が悪いコックさんでは美味しい料理はできませんよね。一方で、仮に「一般的な食材」でも、腕の良いコックさんが扱えば、一流の料理が出来上がりますよね。
 腕が良いか悪いかは、天性の感覚もありますが、やはり、コックも塗装技術者も原点は経験が大事だと思います。

 ですから、塗料については大枠をご理解していただくことができたら、あとは、創業以来55年以上の私たちおおくま塗装に安心してお任せくださいね。

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